*企業のコンプライアンス活動は、法令を表面的に守ることではなく、法令の趣旨・法的要請まで理解し、その実践を通して、社会からの信頼を盤石にするために必要です。「法令違反をしないように」といった消極的な理由ではなく、事業を持続的に発展させるためには、自社が抱える法令違反リスクや社会規範逸脱リスクを正確に把握し、それを合理的にコントロールすることは競争力を強化するための企業戦略としても重要です。*著者は、日本ハムやJR西日本などに始まり、長年、数多くの企業不祥事対応に関与してきた第一人者です。企業活動の実践の経験をもとにわかりやすく解説します。*今回の改訂にあたっては、国際取引の増加や、海外M&Aなどで生じたグローバル課題についても盛り込みました。東芝や富士ゼロックスなどのケースも教訓にして、自社でコンプライアンス活動をどのように進めるかを解説します。第1章 なぜコンプライアンスが求められるのか第2章 どのような体制を敷いたらよいのか第3章 日本企業のグローバル課題とは第4章 海外腐敗行為防止への取り組みとは