本書は、はじめてVisual Basicを学習しようとする人を対象としています。Visual Basicはもちろん、プログラミングの知識はいっさい仮定していません。キーボート、マウスの使い方さえ知っていれば十分です。Windows時代のプログラミング言語にとって重要なものは、グラフィカルユーザインタフェースとイベント駆動型のプログラミングスタイルです。Visual Basicはまさにこの要求にかなうプログラミング言語であり、本書でも、この両者を基本に据えています。すなわち、プログラムとは、インタフェースとそれに伴うイベントプロシージャ群の集まりである、ということを出発点にしています。1つのプロシージャで制御構造などの文法をやってから、次の段階でインタフェースをとりあげる、という学習方法で学習者が感じる無用のギャップを感じないですみます。もちろん、本書でも必要な文法はすべて取り上げ、ていねいに説明されています。