多くのミステリー作家に影響を与えた、エドガー・アラン・ポーが生みだした名探偵、デュパン。「世界初の推理小説」といわれる名作を、親しみやすい文章とさし絵で贈ります。デュパンは名門の出だが、不幸が重なり、パリ郊外の廃屋で貧乏暮らしをしている。彼はたいへんな読書家で、なんでも知っていて、びっくりするくらい想像力があったから、知り合いの警視総監からしばしば事件の調査を依頼されていた。本書には、デュパンがおそろしい密室殺人のなぞに挑む『モルグ街の怪事件』ほか、『マリー・ロジェのなぞ』『盗まれた手紙』の三編を収録。