リリパット(小人国)渡航記1 著者のおいたち、家族のこと──はじめて航海に出るわけ──難船して、懸命に泳ぎぬく──ぶじ、リリパット国の海岸にたどりつく──とらわれの身となり、内地に護送される2 リリパット国の国王、数人の高官をしたがえて、拘禁中の著者を訪問される──国王のごようすと服装──数人の学者、国王の命令により、著者にことばを教える──著者の性質温厚なため、信用を受ける──ポケットを検査され、剣およびピストルを押収される3 著者、たいそう奇妙な方法で、国王および、貴族、貴婦人をなぐさめたこと──リリパット国宮廷の娯楽──著者、条件つきで、自由をあたえられる4 首都ミルデンドと王宮のようす──著者、総理大臣と国の政治について話し合う──著者、戦争の時には力をそえることを国王に申し出る5 著者、非常にきばつな方法で、敵の攻めこむのを防ぐ──著者、一番高い名誉をさずけられる──ブレフスキュの大使、和睦にくる6 リリパット国の住民とその学問、法律、習慣、子どもの教育について──この国での著者の暮らし方7 著者を、反逆罪に問おうとする悪だくみのあることを知って、急ぎブレフスキュにのがれる──その国での、もてなしぶり8 著者、思いがけない幸運により、ブレフスキュを去り、さまざまな困難ののち、ぶじ、本国に着くブロブディンナグ(大人国)渡航記1 大暴風雨がおこる──飲料水をうるため、大ボートを出す──著者も同行して、大人国を発見する──著者、ただひとり海岸にとり残されて、大人にとらわれ、農家につれてゆかれる──そこでのもてなしぶりと、そこで起こった、そのほかのこと──住民のありさま2 百姓の娘のようす──著者、市場へ、また首都へつれてゆかれる──旅行のようす3 著者、宮中からお召しをうける──王妃が著者を、主人の百姓から買い取り、国王への贈り物にする──宮廷つきの大学者たちと論争する──著者、宮中に一間をいただく──王妃の寵愛をうける──著者、祖国のために弁じる──王妃つきの小人と、けんかをする4 大人国のようす──現代の地図を訂正する提案──王宮や首都について──著者の旅行──おもな寺院のありさま5 著者、たびたび危険な目にあう──著者、航海術の手なみをしめす6 著者、工夫して、国王、王妃を喜ばす──著者、音楽の妙技をしめす──国王、ヨーロッパの政情についておたずねあり、著者、お答えする──それについて、国王のご意見7 著者の祖国にたいする愛情──著者、国王のためにたいそう有益なことを申し出て、しりぞけられる──国王の政治に関する無知──この国の学問は、不完全で、部分的なものであること──この国の法律、軍事、政党8 国王、王妃、国境地方をご巡回──著者、お供をする──著者、大人国を去るについて、その方法をくわしく──イギリスに帰る 訳 注 解説『ガリヴァー旅行記』 海 保 眞 夫