高校入試の数学で、目標クリアに必要なことは、解法ツールの蓄積と、それを必要なときにサッと取り出せることです。本書では、まず「何をすべきかを決定する基本事項」を示してあります。問題を解き進めるための前提となる基本事項は、常に確認できるように、マーカーなどで、線を引く、枠で囲む、自分の文字を書き加えるなどして、必要なときにすぐに見つけられるように工夫して下さい。基本事項の後には、「次のステップへ進むための手順」を用意してあります。数式分野の多くの問題は、様々な手順を操作することで、先に進めていくタイプの問題です。どのような操作を加えれば次の段階へ進めるかを、完全に頭に定着させられるように、本書を使いやすいようにチューンアップさせてください。本書は、月刊『高校への数学』に2008年〜2011年まで連載した“数学ハンドブック/数式編”より抜粋してまとめたものです。