本書で紹介するのは、立命館大学教育科学研究所・大学教育研究室の外国語教育FD(ファカルティー・ディベロップメント)研究プロジェクト・チームが、その発足を記念して行った『外国語フォーラム-国際化時代の外国語の学び方』の記録である。収録されたフォーラムの記録には、当日の会場の熱気が伝わってくる。外国語能力をもっと身につけたい、外国語の修得や活用にこんな活動的な経験をした、そこから得た異文化理解の深みを伝えたい、といった学生たちの生き生きした声があり、その中から外国語教育に重要なものを注意深く確認しようといった外国語教員の目があり、就職の際の外国語能力の評価などを伝えつつ大学における「学びと成長」の意味を学生たちに理解させる大学教育の重要な媒介者であり援助者である職員の姿が見えてくる、といった具合である。