▼第1話/レンブラント委員会の挑戦▼第2話/イングランドの根付(ねつけ)▼第3話/ペルシャの秘宝[前編、後編]▼第4話/学芸員物語▼第5話/『道成寺の怪』▼第6話/わが谷は灰色なりき▼第7話/窓際の番人▼第8話/黄金郷(エルドラド)への誘い[前編、後編]▼第9話/五爪の龍▼第10話/上海の青銅▼第11話/呉越相愛●主な登場人物/藤田玲司(メトロポリタン美術館の元学芸員で、贋作専門の画廊“ギャラリーフェイク”のオーナー)、サラ・ハリファ(Q首長国の王族の娘で、フジタの秘書)、三田村小夜子(28歳にして高田美術館館長に就任した才女)●あらすじ/プリンスツアーが企画した“芸術を訪ねる旅”は、7日間でイギリス各地の美術館などをじっくり回るというもの。これに解説役として美術評論家の大谷という男が同行していたが、ツアー客の態度が気に入らない彼は「まったく日本人は…」と次第に嫌気がさしていく。そんななか、大英博物館のソファーに寝そべっている日本人を見つけた大谷が、ついにキレてその椅子を蹴り上げると…(第2話)。●本巻の特徴/なんと、そこに寝ていたのはフジタだった! その後、舞台はある公爵家で行われるハウスセールへ。西洋への傾倒が度を越えて、日本の文化を軽く見ていた大谷だったが、なんとそこでのオークションの最大の目玉とは…? また、本巻ではフジタとサラが大ゲンカ。サラが故郷のQ首長国に帰ってしまう一幕も…。さらに、以前一緒にエジプトに発掘に出かけたラモスや吉岡と、今度は黄金郷を求めてアマゾンへ…!!●その他の登場人物/ラモス(世界を股にかけるトレジャーハンター)、吉岡助教授(日本を代表するエジプト考古学者。最近ではTV タレントとして有名に…?)、知念護人(文化庁嘱託。民間にある文化財を国で管理しようと狙う“国宝Gメン”)