愛されるべくして生まれた王女様は愛を一身に受け、最期を迎える…!私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…!王立騎士団団長・サンドラの処刑が今まさに執り行われようとしているさなか、ラウルが観衆の前に姿を現す。余裕の表情を見せるヴィクトリアに対し、ラウルは国王から預かった絶縁状を突きつける。「待たせたね、ヴィクトリア。お前が主役になる番だよ…!」そして、愛欲に塗れた復讐劇は偽勇者の手で新たな局面を迎える──…!