多彩な通奏低音と共にレツボールが妙演を披露!オスティナート上に繰り広げられる百花繚乱の響き。バロックの演奏形態に合致した魅惑の形式古楽ヴァイオリン音楽の伝道師レツボールによる「オスティナート」をテーマとしたアルバムです。「オスティナート(ラテン語でobstinatus:頑固な)」は絶えず繰り返されるフレーズのことで、執拗低音とも言われます。このバスの動きは即興的な音楽展開に最適で、通奏低音を伴うバロック時代にうってつけの形式であったため、数々の名品が生み出されました。 シュメルツァーとベルターリの『チャッコーナ』はこのジャンルの代表格。現代ポップスにも通用するコード進行を持ち、シンプルな骨格から耳に楽しい音楽が沸き上がってくる佳曲です。これにヴァイオリンの名手ビーバーによるオスティナートを主体とした2つのソナタと、アーノルド、デーベル、ヴィルスマイアーといったあまり知られていない作曲家の作品を絡めた、レツボールならではの技ありの構成。めくるめくオスティナートの世界を堪能できます。 このアルバムでレツボールは、ビーバーが楽長を務めたザルツブルクの宮廷では特別な通奏低音があったという研究結果のもと、リュート、キタッラ・アッティオルバータ、コラシオーネという豪華な音響効果を持った通奏低音編成を採用しています。(輸入元情報)【収録情報】● ハインリヒ・ビーバー[1644-1704]:ソナタ第6番● ゲオルク・アーノルド[1621-1676]:カプリッチョ● ハインリヒ・ビーバー:ソナタ第75番● アントニオ・ベルターリ[1695-1669]:チャッコーナ● ハインリヒ・デーベル[1651-1693]:ソナタ イ長調● ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアー[1663-1722]:ソナタ(スコルダトゥーラ b- es'- b''-es'')● ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー[c.1623-1680]:チャッコーナ グナール・レツボール(ヴァイオリン、指揮) アルス・アンティクヮ・アウストリア 録音時期:2021年12月16-19日 録音場所:オーストリア、ザンクト・フローリアン修道院 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV