アーベントロート/シューベルト:「未完成」、「グレート」、シューマン:ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲(2CD)アーベントロートのシューベルトは、剛毅なたたずまいの中で味わい深く旋律が歌われる見事な演奏です。シューマンのチェロ協奏曲でも、若きトルトゥリエが、アーベントロートの力強いサポートを得て素晴らしいチェロを聴かせています。ピアノ協奏曲では、ドイツの名匠フリードリヒ・ヴューラーがこれまた渋みのあるピアニズムで、シューマンの抒情を重厚に表現しています。 今回は「エテルナ・オリジナル・マスター・シリーズ」からの登場で、マスターテープから新たなマスタリングがおこなわれているため、音質向上が期待されるところです。 なお、ブックレットには使用したマスターテープの箱の写真も掲載されており、歴史的ドキュメントとしてのリアリティもあります。マスタリング・エンジニアはいつものクリストフ・シュティッケルが担当。 収録情報Disc 1●シューベルト:交響曲第8(7)番ロ短調 D759「未完成」 ライプツィヒ放送交響楽団 録音:1950年9月18日、ライプツィヒ●シューベルト:交響曲第9(8)番ロ短調 D944「グレート」 ライプツィヒ放送交響楽団 録音:1950年1月11日、ライプツィヒDisc 2●シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54 フリードリヒ・ヴューラー(ピアノ) ベルリン放送交響楽団 録音:1956年4月13日、ベルリン、SRKザール1●シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129 ポール・トルトゥリエ(チェロ) ライプツィヒ放送交響楽団 録音:1955年9月5日、ライプツィヒヘルマン・アーベントロート(指揮) マスタリングについて〜クリストフ・シュティッケル(マスタリング・エンジニア)ETERNAテープをリマスタリングする際の前提は、オリジナル・サウンドを変えることなく可能な限り最高の状態でオリジナル・サウンドを再現することでした。 全ての作業はオリジナルのアナログ・マスターテープに基づき、マスタリングはそれぞれのテープに対して細心の注意を払って行われました。 アナログ領域のみでサウンド処理されたアナログ信号を96kHz / 24bitの高品位デジタル化後に44.1kHz / 16bit化されました。 また、デジタル領域においてもノイズの除去や、オリジナル・サウンドに影響を与えるその他の修復は行わず、必要最小限のテープ・エラーとテクニカル・クリックのみの修復が行われました。 各種リンク【CDトラック番号別 曲目紹介】●Disc1 シューベルト:「未完成」、「グレート」●Disc2 シューマン:ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲【ソリスト関連】●ヴューラー情報●トルトゥリエ情報【アーベントロート関連】●アーベントロートとソ連●アーベントロートとナチ●アーベントロートと戦後【年表】1883・1884・1885・1886・1887・1888・1889・1890・1891・Powered by HMV