鬼才アラールによる、バッハの鍵盤のための作品全集 第3弾!バッハに大きく影響を与えた「フランス」をテーマとした3枚組注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S.バッハの鍵盤作品を全て録音するプロジェクトの第3弾!第1弾では1699年から1705年の間のJ.S.バッハが10代で作曲したものを収録。「北へ」と題された第2弾では、15歳で兄のもとを離れて北ドイツのリューネブルクに向かったバッハが、先人達、とりわけブクステフーデに傾倒した時期の作品群が収められておりました。 この第3弾では、23歳でヴァイマールの宮廷につかえるようになったバッハが「若き巨匠」として鳴らした時期の、フランス音楽への顕著な興味と表情豊かな試みが見られる作品が収められています。当時フランスの鍵盤作品はヨーロッパを席巻しており、バッハもその影響を大いに受けました。バッハはヴァイマールの宮廷に仕える前から、フランスの舞曲を兄のヨーハン・クリストフ・バッハやゲオルク・ベームのコレクションから多数写譜して研究していたといいます。ディスク2はオルガン作品。クープランの『諸国の人々』の神聖ローマ帝国をバッハが編曲したものも収録(この楽曲は、ピゼンデルが当時ドイツでもしばしば演奏していたため、よく知られていました)。アラールが今回選んだオルガンは1710年ジルバーマン製で、フランスのオーケストラあるいはリュリのオペラのような、あらゆる音色を兼ね備えた楽器で、音色の豊かさに驚かされます。アラールのセンスあふれる装飾も楽しめます。また、イギリス組曲が収録されています。「イギリス」という名称は後世につけられたものですが、冒頭に大規模なプレリュードが置かれ、その後フランスはじめ様々な国を起源とする舞曲で構成されています。BWV.806aはヴァイマール時代に成立しています。 全体を通して、アラールの示唆に富んだプログラムと演奏の抜群のセンス、そしてバッハがブクステフーデやドイツの先人たちのみならず、フランスの幅広いスタイルまでを貪欲に研究し、それをレヴェルを高めたかたちで自らのものとして体得し、作品を書いていたという事実にあらためて驚かされる内容となっています。(輸入元情報)【収録情報】J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 Vol.3〜フランス風にDisc1:フランス風にJ.S.バッハ:● 序曲(組曲)ヘ長調 BWV.820● 組曲 ヘ短調 BWV.823● プレリュード(アルペッジョによるプレリュード)ハ短調 BWV.921● 組曲 変ホ長調 BWV.819ヨナン・カスパール・フェルディナンド・フィッシャー[1656-1746]● プレリュード第8番、シャコンヌ(ト長調/クラヴサン曲集 op.2, 1696より)● J.S.バッハ:3つのメヌエット BWV.841, 842, 843● F.クープラン:クープラン(クラヴサン曲集 第4巻 第21組曲)● J.S.バッハ:組曲 イ短調 BWV.818a● F.クープラン:第5のプレリュード● J.S.バッハ:プレリュードを伴う組曲第1番イ長調 BWV.806a(イギリス組曲第1番 初稿) バンジャマン・アラール(チェンバロ/18世紀初頭に製造されたチェンバロ)Disc2:いと高きところには神にのみ栄光あれJ.S.バッハ:● アリア ヘ長調 BWV.587(F.クープラン:諸国の人々〜神聖ローマ帝国人 第1曲)● マニフィカト(ドイツ語マニフィカトに基づくフーガ) BWV.733● コラール『主イエス・キリストよ、われらを顧みて』 BWV.709● トリオ・ソナタ『主イエス・キリストよ、われらを顧みて』 BWV.655a● コラール『主イエス・キリストよ、われらを顧みて』 BWV.726● プレリュードとフーガ ハ短調 BWV.546● コラール『いと高きところには神にみ栄光あれ』 BWV.711● コラール『いと高きところには神にみ栄光あれ』 BWV.717● コラール『いと高きところには神にみ栄光あれ』 BWV.715● コラール『いと高きところには神にみ栄光あれ』 BWV.663a(ヴァイマール版)● ファンタジー ト長調(オルガン曲)BWV.572● コラール『いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ』 BWV.734● ニコラ・ド・グリニー[1672-1703]:パンジェ・リングァ● アンドレ・レゾン:クリステ● J.S.バッハ:パッサカリア BWV.582 バンジャマン・アラール(オルガン/ジルバーマン1710年製)Disc3:舞曲による組曲J.S.バッハ:● イギリス組曲第4番ヘ長調 BWV.809● イギリス組曲第2番イ短調 BWV.807● リュート(リュート・クラヴィーア)組曲 ホ短調 BWV.Powered by HMV