ドイツを代表する円熟のチェリスト、ヤン・フォーグラーによるパブロ・カザルス没50年に寄せるアルバム。カザルスが頻繁に演奏した生誕200年のラロと、カザルスの弟であるエンリク・カザルスのチェロ協奏曲の世界初録音。ソニークラシカルを代表するチェリストとして、内容の濃いアルバムを定期的にリリースするヤン・フォーグラーの最新盤です。フォーグラーはドレスデン近郊モーリッツブルクで室内楽音楽祭を主催、そのエッセンスを収めたアルバムも高い評価を受けていますが、今回のアルバムには、有名なラロのチェロ協奏曲と、パブロ カザルスの弟であるエンリク・カザルスによるチェロ協奏曲が世界初録音として収録されています。オーケストラは、世界中から集った優秀な若い音楽家によって組織された同音楽祭管弦楽団で、ジョセップ・カバリエ・ドメネクが指揮を務めています。 エドゥアール・ラロ の有名な『チェロ協奏曲ニ短調』は、ベルギーのチェロ奏者アドルフ・フィッシャーに献呈され、スペインの情緒とベートーヴェンやシューマンの影響がうかがえるもので、オーケストラとソリストが生き生きとした対話を行う優れた作品です。2023年はラロ生誕200年のメモリアル・イヤーでもあります。ラロはフランス人でしたが、スペイン人の祖先を持ち、この曲はパブロ・カザルスによって頻繁に演奏されました。 名チェリストのパブロ・カザルス[1876-1973]の弟であるエンリク・カザルス[1892-1986]は、優れたヴァイオリニストであり、指揮者であり、才能のある作曲家でもありました。彼の色彩豊かな『チェロ協奏曲ヘ長調』は1946年に、海とカタロニアの自然を強く印象付けて作曲されました。最後の楽章は、パブロ・カザルスがよく演奏したカタロニアの民俗舞踊であるサルダーナの形式です。独特のカタロニア風の特徴を持ちながらも、後期ドイツ・ロマン主義の影響を非常に明確に受けています。(輸入元情報)【収録情報】● ラロ:チェロ協奏曲ニ短調● E.カザルス:チェロ協奏曲ヘ長調 ヤン・フォーグラー(チェロ) モーリッツブルク音楽祭管弦楽団 ジュゼップ・カバリエ・ドメネク(指揮) 録音時期:2022年10月10-13日 録音場所:ドレスデン、聖ルカ教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV