ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集イタリア風の美しく歌う旋律と対位法に、民謡、カスタネット、軍用トランペット、打ち鳴らすギターなど、スペイン風の鮮烈なイメージを融合した555曲の現存する鍵盤ソナタには、非常に高度な鍵盤テクニックだけでなく、最も自由で豊かな想像力が働いていると言えるでしょう。 シュミット=レオナルディが選んだ17曲のソナタでは、これらの特質をすべて感じ取ることができます。スカルラッティのソナタは、多くのピアニストにとって、自らのテクニックと想像力を試す場となり、その派手な効果に即興的に反応することができるかというところに注目されがちです。しかし、シュミット=レオナルディは、K.29の「アリア」やK.208の憂鬱な独り言のような、この作曲家の最も詩的で内省的なソナタもいくつか取り上げているところにも注目です。 スカルラッティの作品で、現代のグランド・ピアノが持つ色彩の可能性をすべて引き出し、素早くきらめくような巧みなタッチで表現しているシュミット=レオナルディ。ヴァルター・ギーゼキング、エトヴィン・フィッシャーを師に持つドイツ出身のピアニストです。(輸入元情報)【収録情報】D.スカルラッティ:ソナタ集 ニ短調 K.1 ニ短調 K.32 ニ長調 K.33 ロ短調 K.87 ニ長調 K.29 ロ短調 K.27 ト長調 K.427 ハ長調 K.132 ホ短調 K.98 ホ長調 K.135 ホ長調 K.162 イ長調 K.208 イ長調 K.39 イ長調 K.322 ト長調 K.455 ハ長調 K.95 ヘ短調 K.466 ヴォルフラム・シュミット=レオナルディ(ピアノ) 録音時期:2021年3月 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV