やはりプレトニョフのピアノは素晴らしい。健在ぶりを示すベートーヴェンピアニスト、プレトニョフの健在ぶりを示す2021年3月最新録音の登場です。近年は指揮者としての活躍が目覚しいですが、1987年の第6回チャイコフスキー国際コンクール優勝者でもあり、もっとピアノ演奏を聴きたいと思われている向きも多いことでしょう。 プレトニョフは2006年にガンシュ指揮ロシア・ナショナル管とベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をリリースしていますが、その直後にピアニスト引退宣言を行いました。現在は復活しましたがやはり指揮の比重が高く、ピアノの新録音は久々と申せましょう。 プレトニョフのピアノはますます自由かつ自然となり、ベートーヴェンにありがちな堅苦しさや威圧感がまったくなく、チャイコフスキーさえ思わせるきらめきに満ちていて面白さ満点。63歳の円熟芸を堪能できる超貴重な記録と申せましょう。 タカーチ=ナジのサポートも絶妙。カップリングにプレトニョフとも親交のあるシチェドリンがビゼーの『カルメン』を愛妻プリセツカヤのためにバレエ音楽化したものを新録音しているのも大歓迎です。(輸入元情報)【収録情報】Disc11. ベートーヴェン:シュテファン王 Op.117〜序曲2. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37Dics23. シチェドリン:カルメン組曲(ビゼーの原曲による) ミハイル・プレトニョフ(ピアノ/Kawai SK-EX:2) ジュネーヴ室内管弦楽団 ガボール・タカーチ=ナジ(指揮) 録音時期:2021年3月2日 録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)Powered by HMV