『カインド・オブ・マジック』(オリジナル発表年: 1986年)ラッセル・マルケイ監督の映画『ハイランダー 悪魔の戦士』のサウンドトラックを発展させてオリジナル・アルバムに仕上げた12作目。大反響を得た〈ライヴ・エイド〉への出演の勢いに乗って制作されており、「ONE VISION -ひとつだけの世界ー」では作詞・作曲クレジットに“クイーン”名義が初めて使われるなど、メンバーの絆がより深まったことが実感できる円熟の作品。その充実ぶりは、7曲がシングル・カットされたことからも窺える。フル・オーケストラを従えた「リヴ・フォーエヴァー」は、「アメリカン・アイドル」などヴォーカル・コンテストの課題曲としても広く浸透した。ボーナスEPには「カインド・オブ・マジック」や「心の絆」の別ヴァージョンのほか、「ア・カインド・オブ・ヴィジョン」のデモ、1986年7月11日のウェンブリー・スタジアムでの「ONE VISION -ひとつだけの世界ー」のライヴ音源など、7曲が収録されている。