メタル大国フィンランドの覇者ナイトウィッシュの9thアルバムは“ヒューマン=人類”と“ネイチャー=自然”を2大テーマにした史上最大の2枚組鋼鉄巨編。CD2のすべてを使ったインストゥルメンタル組曲「オール・ザ・ワークス・オブ・ネイチャー・ウィッチ・アドーン・ザ・ワールド」はフル・オーケストラをフィーチュア。世界を制したシンフォニック・サウンドが鳴り響く!世界最大のメタル大国と呼ばれるフィンランドにおいて、ナイトウィッシュは国民的メタル・バンドの地位を確立してきた。彼らのスタジオ・アルバムは6作連続でナショナル・チャートの1位を獲得。そんな彼らの5年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『ヒューマン・ネイチャー』は、それ自体が“歴史的イベント”だ。最新ライヴ・アルバム/映像作品『ディケイズ:ライヴ・イン・ブエノスアイレス』もチャート1位に輝き、フローア・ヤンセン(ヴォーカル)が初のソロ・ツアー。マルコ・ヒエタラ (ベース、ヴォーカル)もソロ・アルバムとライヴを行うなど、世界のナイトウィッシュ熱がじわじわとヒートアップしていく中、遂に待望のニュー・アルバムが完成したのだ。『エンドレス・フォームズ・モスト・ビューティフル』(2015)以来となる新作は、CD2枚組の超大作。CD1に9曲、CD2に8部構成の組曲1曲が収録される。当初はコンセプトなどを定めることなく曲作りに入ったという本作だが、自然な過程で“ヒューマン=人類”と“ネイチャー=自然”が2大テーマになっていった。バンドのメイン・コンポーザーであるツォーマス・ホロパイネン (キーボード)は本作を“偶発的コンセプト・アルバム”と描写している。アルバムからの先行リーダー・トラック「ノイズ」はスピード感あふれるメタルと壮大なオーケストレーションが交錯するナンバーだ。フローア、マルコ、トロイ・ドノックレイの3人のヴォーカルをさらに効果的に使った楽曲の数々、「ハウズ・ザ・ハート」イントロのイーリアン・パイプ、「ハーヴェスト」のダンス・パート、「パン」の人間のイマジネーションへの讃歌など、世界中のファンから愛されるシンフォニック・メタルが新たな実験性と一体化して、ナイトウィッシュ史上最大の昂ぶりをもたらす。さらに話題なのが、CD2のすべてを使った、自然を題材としたインストゥルメンタル大曲「オール・ザ・ワークス・オブ・ネイチャー・ウィッチ・アドーン・ザ・ワールド」だ。ツォーマスが“地球と自然”に関するドキュメンタリー映像を見ながら書いたこの組曲はフル・オーケストラをフィーチュア。彼はこの曲を「地球に向けたラブレター」と表現している。母国フィンランドはもちろん、スウェーデンやドイツなどヨーロッパ諸国で絶大な支持を誇り、北米・南米・アジア圏の市場にも進出。日本では2005年に初来日公演を行い、“ラウド・パーク16”フェスではセミ・ヘッドライナーとしてステージに立つなど、不動の人気を確立しているナイトウィッシュの新作。早くも2020年代という新しいディケイドを代表するマスターピースが生まれた。【メンバー】フローア・ヤンセン (ヴォーカル)ツォーマス・ホロパイネン (キーボード)マルコ・ヒエタラ (ベース、ヴォーカル)エンプ・ヴオリネン (ギター)カイ・ハート (ドラムス)トロイ・ドノックレイ (イーリアン・パイプ/ロー・ホイッスル)