数あるヴァイオリン・レパートリーの中でも最も人気の高い作品のひとつである。ヴァイオリンの名手サラサーテのために作曲され、ヴァイオリン独自のさまざまな技巧が盛り込まれた難易度の高い曲ではあるが、華やかで舞台映えする曲のため、演奏会や発表会で取り上げられる機会も多い。原曲は管弦楽伴奏でコンチェルト的色彩の強い作品だが、ジョルジュ・ビゼーによりピアノ伴奏版に編曲され、この形式の演奏でもよく知られている。フランス・ヴァイオリン界の巨匠ジェラール・プーレ氏により考え抜かれたフィンガリング、ボウイングによる校訂版。2011年に刊行された版に修正・加筆がされた新訂版となる。序奏とロンド・カプリチオーソ