「よければ……お礼がしたいです」 社会人として充実した日々を送る一悟は、ある夜、酔っ払いから女子高生のルナを助ける。彼女は生き別れた初恋の人、朔良と瓜二つだった。「お母さんを知ってるんですか?」 ルナは朔良の娘で、朔良は死去していると知らされる。そして……。「釘山さんは、心の中で慕い続けてきた、--理想の人だったんです」 ルナが朔良から聞かされていた思い出話の中の一悟に、ずっと淡い憧れを抱いていたと告白される。「私を恋人にしてくれませんか?」『イッチの話はいつも面白いね』 一悟はルナに在りし日の朔良の思い出を重ねて、許されない。止められない。二度目の初恋に落ちてゆく。・プロローグ 釘山一悟の初恋と失恋・第一章 初恋の人、の娘・第二章 冗談じゃない・第三章 突発的デート・第四章 手作りのプレゼント・第五章 おうちデート・第六章 共依存・エピローグ それでも