まるで貴族のような海外民俗学講師・氷室教授は、人ならざる高貴なヴァンパイア。彼に命を救われた理緒は、教授の“眷属”として、街の“あやかし”調査に駆り出される日々を送っている。氷室教授の恩師・清一との出会いから少し後。最近夢見の悪い理緒のもとに、人の言葉を喋る猫の情報が舞い込んだ。さっそく教授たちと調査に赴くのだがーー辿り着いた場所は、理緒の実家で!?謎めいた教授の高貴で妖しい講義、第3弾。意外と知らない身近なもののルーツの先で、秘められた想いが明かされる。プロローグーー始まりの十字架ーー第一章 いなき猫の約束第二章 赤い夜の訪れ第三章 神を咲かせるリオ第四章 星と願い、月と祈りエピローグーー眩い光の方へとーーあとがき