僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまではーー。 クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。 そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころーー僕は知る。「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」 日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかしそれは突然終わりを告げ……。唐突にやってくる衝撃の瞬間。その先に待つ驚きの結末に、読む人すべてが感動に包まれる!第26回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作!知らない彼の、知らない彼女歩き始めた二人のことこの夏はいつも一度空白の白知らない彼女の、知らない彼心は君を描くから