晩年17年間の渾身の高座、ここに完結! 柳家小さん70歳〜85歳の蔵出し音源17席を、2枚組CD BOOK四巻で月イチ刊行中。最終巻は「青菜」「試し酒」「千早ふる」「粗忽長屋」「気の長短」の5席を収録。1995年に人間国宝認定されてから大病を克服し復活した、最晩年の高座です。「『圓朝祭』だけは続けたい」という強い思いで、亡くなる前年まで高座に上がり続けた唯一の会。その「圓朝祭」での1985〜2001年の貴重な音源です。弟子の柳家小三治をして、「師匠は今がいちばんいい」と言わしめた人間国宝認定以降の高座は、CD化されているものがほとんどありません。冊子には、小さんの孫であり、舞台もこなす人気の落語家・柳家花緑が、最後まで高座に上がり続けた祖父の落語家としての姿勢とその芸、それを身近で見ていて何を感じ取ったか、を熱く語っています。解説・長井好弘。第一巻収録演目=「へっつい幽霊」「夏どろ」「将棋の殿様」「粗忽の使者」。第二巻収録演目=「南瓜屋」「三人旅」「蒟蒻問答」「欠伸指南」。第三巻収録演目=「天災」「猫の災難」「湯屋番」「禁酒番屋」。※圓朝祭=1957年から続く、明治の大名人・三遊亭圓朝を記念した夏の恒例落語会 【編集担当からのおすすめ情報】 「気の長短」を、柳家花緑師匠が「フリーエチュードのようだ」と評しています。自分たちがおいたとき、こうなりたいと思わせる「老い」もきちんと見せてくれた高座で、小さん師匠の生涯現役といっていた生き様そのものだったとも。マクラで、自らの日々を語ることも非常に珍しく貴重な一席となっている「気の長短」。十八番の演目を、最晩年にどう演じたか。是非、お聴きください!収録演目Disc-1「青菜」「試し酒」Disc-2「千早ふる」「粗忽長屋」「気の長短」冊子目次◆柳家花緑(柳家小さん・孫)インタビュー◆演目解説「青菜」「試し酒」「千早ふる」「粗忽長屋」「気の長短」 解説:長井好弘◆圓朝祭(1997〜2001年)プログラム