ニューオリンズで産声をあげたジャズは、めまぐるしくスタイルを変え、幾度もの黄金時代を経て、いかなる歴史を歩んだのか。そして、ルイ・アームストロング、チャーリー・パーカー、マイルス・デヴィスといった巨人たちの、挫折と栄光に彩られた人生の物語とはーー。ジャズ評論に生涯をささげ、その草分けとして時代の熱情を見つめてきた第一人者が、数多のエピソードとともに描き出す古典的通史。巻末にディスコグラフィー収録。第一章 前期ジャズはニューオリンズではじまったニューオリンズからシカゴへハーレムカンサス・シティ前期の巨人たちキング・オリヴァールイ・アームストロングビックス・バイダーベックフレッチャー・ヘンダーソン第二章 中期スイング時代ジャズ・ジャーナリズムの擡頭音楽戦争大いなる過渡期バップへの前奏曲ビ・バップ中期の巨人たちレスター・ヤングデューク・エリントンディジー・ガレスピーチャーリー・パーカーウディ・ハーマンバド・パウエル/ファッツ・ナヴァロ/クリフォード・ブラウン第三章 後期クールの誕生レニー・トリスターノスタン・ケントンとボイド・レーバンウエスト・コースト・ジャズマイルス・デヴィスを通してみる一九五〇-六〇年代のジャズフリー・ジャズとポスト・フリー・ジャズ後期の巨人たちチャーリー・ミンガスソニー・ロリンズセロニアス・モンクセシル・テイラーオーネット・コールマンエリック・ドルフィージョン・コルトレーン第四章 余滴ジャズ録音史Vディスクジャズ・ファン黒人と宗教黒人のある考え方ジャズ・ダンスジャズとラテン音楽民族音楽としてのジャズあとがき ディスコグラフィー 参考文献表 注解