11月より公開の新作ゴジラに合わせ、初代『ゴジラ』から『シン・ゴジラ』までのゴジラ史を概観する文化史!「出発点にして到達目標」である1954年の初代『ゴジラ』……。本書は、初代『ゴジラ』に呪縛されつつもどのように制作者たちが続編を作り続けてきたのか、「ゴジラ映画の展開」「模倣」「組織のコントロール」「外部からの攻撃」「ゴジラと家族をめぐる幻想」を鍵概念にその系譜を見る。そして、初代『ゴジラ』を「最初にして最高傑作だ」と評した庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』がどのように初代『ゴジラ』へ返答したのか、その構造を読み解く。【主な目次】はじめに 初代ゴジラの呪縛のなかで第1部 ゴジラの系譜学第1章 ゴジラ映画の展開第2章 ゴジラを模倣するーーメカゴジラとゴジラ細胞第3章 ゴジラと組織をコントロールする第4章 外部からの攻撃ーキングコング、キングギドラ、ハリウッドのゴジラたち第5章 ゴジラと家族をめぐる幻想ーミニラ・モスラ・娘たち第2部 『シン・ゴジラ』の到達点第6章 三部構成と岡本喜八第7章 第1形態から第3形態へ(Aパート)第8章 タバ作戦と第4形態(Bパート)第9章 ヤシオリ作戦と第5形態(Cパート)おわりに ゴジラ映画の系譜と『シン・ゴジラ』