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20世紀の大指揮者クレンペラーの最晩年の姿を通して人間における音楽のもつ意味を浮かびあがらせる好著である。哲学者キェルケゴールのいう美的・倫理的・宗教的領域への深まりをクレンペラーの具体的な演奏を通して明らかにする著者渾身の作。はじめに序 章 第1節 本書執筆の背景と目的 第2節 オットー・クレンペラーと晩年 第3節 先行研究と本書の意義第1章 オットー・クレンペラー 人と生涯 第1節 生涯略歴 第2節 人物像概要第2章 晩年の創造とその分析 第1節 創造の構成 ─再現と表出の芸術─ 第2節 1967~69年の創造内容 第3節 創造にみられる3つの特徴第3章 マーラーへのオマージュと創造 第1節 マーラーへのオマージュ 第2節 マーラー交響曲第2番演奏の意義第4章 民族性と宗教性の問題と創造 第1節 クレンペラーの民族性と宗教性の問題─内在する神をめぐって─ 第2節 思想的傾向と創造第5章 生と死の意識と創造 第1節 晩年の活動と遺された言葉 第2節 作曲活動にみる晩年の死生観─声楽曲創作の源泉となった詩からの考察─ 第3節 マーラー第9交響曲とクレンペラー 第4節 晩年における生と死の意識と創造終 章参考文献・参考資料あとがき人名索引
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