名うての食通であり、数多くの食に関するエッセイを残した作家・池波正太郎。「もっとも好むカツレツ」と評した銀座の洋食屋から、師である長谷川伸の思い出が詰まった横浜の中華料理屋、「むかしの江戸の町の夜」を感じさせると書いた京都の老舗料亭、『真田太平記』のため足しげく通った長野にある名物蕎麦屋まで計110軒を著者が実際に食べ歩き、その魅力を紹介。今回、新規に8軒の取材を行うとともに、価格・営業時間などの改訂を加えて最新情報としてお贈りします。【銀座・日本橋】少年時代からずっと通いつづけた天ぷら屋など21軒【神田】江戸の風情が残る一角でのんびり酒を飲む蕎麦屋など11軒【浅草・上野他】わが故郷、と呼んだ浅草で贔屓にしていた寿司屋など17軒【赤坂・渋谷他】池波好みの、コーヒーが格段に旨い喫茶店など9軒【横浜・静岡他】「大好物」と絶賛したシュウマイがある中華料理店など9軒【京都・奈良】『鬼平犯科帳』に登場する江戸時代の建物が現存する茶屋など20軒【大阪・三重】大阪に「めおとぜんざい」あり、と謳われた甘味屋など9軒【名古屋・滋賀他】ズラリと並んだつまみが壮観な名物居酒屋など7軒【長野・金沢】池波ファンから「行きたいお店」1位に選ばれた金沢の料亭など7軒