スポーツビジネスは、スポーツをビジネスと捉える観点に乏しいせいか、余暇市場においての規模は小さい。しかし、他のビジネス分野との相互作用を伴いながら次第に多様化に向けて進展しており、国の経済活動を支える重要な産業、ビジネスとして期待される。本書は「スポーツビジネス特論」「スポーツビジネス論」等の大学・大学院の教科書および実務者の自己啓発書として図表を用いて総論、各論から構成した。第1章　スポーツビジネスの意義　1．スポーツビジネスの定義　2．スポーツビジネスの必要性　3．一般ビジネスとスポーツビジネスとの違い　4．スポーツビジネスの特性　5．スポーツビジネスにおける諸問題第2章　スポーツビジネス論の生成と発展　1．古代スポーツの生成　2．農業社会から工業社会におけるスポーツ　3．現代社会におけるスポーツ　4．国際的スポーツイベント　5．スポーツビジネス論に向けた発展第3章　スポーツビジネスの体系　1．スポーツビジネスの範囲　2．スポーツビジネスの領域　3．スポーツビジネスの需要　4．スポーツにおけるステークホルダー　5．スポーツビジネスにおける支援体制第4章　スポーツ運営団体とリーグのマネジメント　1．スポーツ運営団体　2．スポーツリーグ　3．スポーツ運営団体・リーグのマネジメント　4．わが国におけるスポーツリーグ　5．NFLのケーススタディ第5章　スポーツビジネスの経営戦略　1．スポーツビジネスの競争戦略　2．スポーツビジネスのドメイン戦略　3．スポーツビジネスのブランド戦略　4．スポーツビジネスの機能別戦略　5．Jリーグ浦和レッズのケーススタディ第6章　スポーツビジネスの組織と管理　1．スポーツビジネスの組織設計 　2．スポーツ組織の管理　3．ステークホルダーの戦略的活用　4．スポーツビジネスの意思決定　5．千葉ロッテマリーンズのケーススタディ第7章　スポーツビジネスにおける人的資源管理　1．スポーツ組織と人的資源管理　2．スポーツ・リーダーシップ・マネジメント　3．スポーツ・モティベーション・マネジメント　4．選手に対するモティベーション・マネジメント　5．ニューヨーク・ヤンキースのケーススタディ第8章　スポーツ・マーケティング　1．スポーツ・マーケティングの意義　2．マーケティング・マネジメント　3．顧客の創造　4．顧客維持　5．ナイキのケーススタディ第9章　多様化するスポーツビジネス　1．スポーツビジネスの多様化　2．コンテンツビジネスとしてのスポーツ　3．コミュニティビジネスとしてのスポーツ　4．ライセンスビジネスとしてのスポーツ　5．楽天のケーススタディ第10章　スポーツビジネス論の今日的課題　1．スポーツビジネス教育　2．スポーツビジネスにおけるCSR　3．スポーツビジネスをめぐる国際環境の比較　4．わが国のスポーツ振興へ向けて　5．21世紀型スポーツビジネスモデル