スポーツドクターは,競技スポーツの場においては,競技力の向上やアンチ・ドーピング,また損傷治療の先端的技術に加え,アスレティックリハビリテーションやコンディショニング,障害予防などの知識が必要とされる.一方,医療費の増大抑制や介護保険費用の削減を目的とした,生活習慣病に対する運動療法の導入,高齢者におけるスポーツ・運動プログラムの実施のための知識も必須となる.本書ではそれらの幅広く専門的な知識が,日本スポーツ協会の養成講習会カリキュラムに沿って分かりやすく解説されている.応用科目では,日本スポーツ協会の養成講習会新カリキュラムに沿った22項目を掲載.